1890年代〜1900年代 Chesterfield Coat
Vゾーンが狭い作りになった、チェスターフィールドコートのご紹介いたします。
このVゾーンが狭い作りのものは、1900年代頃までのディティールです。
また、ユニオンチケットは1895年〜1904年に使われていた物でした。
厚手でツイル目の織りになったウールで、どちらかと言うと、カジュアル衣類に使われてた生地です。
この生地でマッキーノコートがあってもおかしくない様な素材感と、想像していただければ分かりやすいと思います。
フォーマルよりの生地になると目の細かい織のウールで上品な印象のウールです。
ポケットのフラップは大きく、ポケット口には手縫いのバータックが施されています。
この手縫いのバータックも1900年代〜1910年代までの衣類に使われている縫製で、
パンツのポケット口も同じ縫製になっている事が多いですね。
右袖と背面左肩に表面的な虫食いの跡がありますが、穴にはなっていませんのでリペアの必要はありません。
ライニングはとても綺麗な状態で、恐らくほとんど着用されていなかったんだと思われます。
普段36位のものを着ている私でも許容範囲内のサイズですが、38を着ている方に最も良いサイズです。